ありがとうの思いが小さな駅を包みます。
◆姫新線ご存知ですか?
姫新線(きしんせん)は、兵庫県姫路市の姫路駅から岡山県新見市の新見駅を繋ぐJR西日本の路線です。
沿線には湯郷温泉や蒜山高原、桜の名所にも選ばれた津山城などがあります。
実はハコラボも姫新線東觜崎駅(ひがしはしさきえき)から徒歩10分のところにあり、姫路方面からの電車通勤も出来る会社なのです。
今回は姫新線西栗栖(にしくりす)駅で催されたライトアップイベントでダンボールランタンを使っていただいた際のお話です。
ラインカラーの朱色はたつのの童謡“赤とんぼ”の色です。
◆90周年おめでとう!
西栗栖駅は、1934 年3 月24 日に開設され今年でなんと開設90 周年になりました。
そんなメモリアルイヤーをお祝いすべく、姫新線利用促進・活性化同盟と新宮町を盛り上げる活動を行なっている市民グループのしんぐうネクストが共同で西栗栖駅のライトアップを行うことになりました。
◆ローカル線の今
1923年の開業以来、地域の産業と人の暮らしを支えて来た姫新線ですが、沿線の地域の過疎化などもあり路線として決して安泰とは言えず、沿線にお住いの方々も不安な気持ちを抱えています。
しんぐうネクストの代表の石井さんは、そうした不安を払拭するために新宮町を盛り上げる活動を2017年から行なっています。
そして、そこで大切にしているのが、地域のチカラを最大限使っていくということです。
一つは、地域の企業や農家、ボランティアのチカラです。収穫体験や、工作教室、子供オリンピックに肝試し等々、新宮町の魅力を再発見する子供向け体験プログラムを様々に実施されてきました。楽しそうですね。
そして今回、地元企業の一つとして当社に白羽の矢がたったのです。
西栗栖小学校出身の石井さんがランタンのテーマを説明します。
◆地域のチカラで盛り上げたい
もう一つ大事な地域のチカラは地元の子供たちです。段ボールランタンを作ってくれたのは、駅から5 分の距離にある西栗栖小学校の児童30 名です。
姫新線を使うことがまだ少ない小学生の子供達ですので、テーマは姫新線に限定せず幅広く“ ありがとう”と設定しランタンづくりを行いました。
ランタンには中の光を通す薄い紙が貼られた箇所が3つあり、児童たちはそこに家族や兄弟、卒業する6 年生への感謝など思い思いのありがとうを込めて絵を描いていました。
3 面を使って姫新線での旅の思い出を描く子もいました。
家族への感謝や姫新線の思い出などを描いていきます。
◆ありがとうの思いを灯す
ライトアップ当日は生憎の曇り空で雪もチラつく寒い日でしたが、18時の点灯式にはたくさんの子供達と親御さんが集まってくれました。
子供達の思いのこもったランタンがゆらゆらと揺れて、寒さもモノともせずに走り回る子供達をみるのは作り手として幸福な時間でした。当日の様子はこちら
「こうして人が集まる場が好きなんです。」と話す石井さんの表情も嬉しそうでした。
この夜のようにささやかでも楽しかった思い出が重なって地元への愛着が深まったり、地元以外の人にもイベントを通して新宮町や姫新線のことを知ってもらえれば嬉しいですね。
今後ともしんぐうネクストの活動をダンボールでお手伝いしていきたいと思います。
雪が降る中でも子供達が楽しそうでこちらも嬉しくなります。
◆パズーが持っているのは〇〇ランタン
ちなみに、ランタンについて調べてみたのでちょっとおまけです。
広辞苑にはランタン:提灯(ちょうちん)。角灯。とあり、
Wikipediaでも“ランタンとは蝋燭や電球などの明かりを、光を通す素材で囲ったランプで、持ち運んだり吊るすための持ち手があるものいう。”と説明されています。
電球が発明されるまではランタンの光源は火でしたので、囲いは光を通す他に、風で火が消えることを防いだり、火の粉が飛んで火災になることを防ぐという機能性が求められました。
木造船での火の扱いを誤ると大惨事になるので「船の甲板下では必ずランタンを使うように!」と海賊の掟にも書いてあったとか。
安心してください!ハコラボのランタンはLEDを灯すタイプですので火災の心配はありませんよ◎
照明器具としての機能の他に儀式の道具としてもランタンは使われていて、死者の魂を弔うための灯籠流しや、無病息災を祈る仏教の儀式が起源のスカイランタンなども広い意味でのランタンに含まれそうです。
他には、スタジオジブリ映画「天空の城ラピュタ」でパズーがランタン持っていましたよね。あちらはマイナーランタンといってmeiner(鉱夫)が使ったランタンだそうです。
それではまた。
引用 https://www.ghibli.jp/works/laputa/
K.yamamoto
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