猫に招かるる旅

この秋からハコラボでは新たなトライアルとして印刷入りのガチャをリリースしており、ハロウィン、クリスマスと展開してきました。そんな中、季節を問わないデザインとして招き猫のガチャの制作を進めていたところ、タイミングよく招き猫に感する展覧会があると聞きさっそく行ってきました。（展覧会はすでに終了しています。別の企画展が開催中です。）

◆日本最古の貯金箱博物館

やってきたのは、尼崎信用金庫「世界の貯金箱博物館」です。

ここには約25,000点の古今東西世界各国の貯金箱が所狭しと並べられています。

貯金箱には、それらが作られた時代背景が色濃く反映されています。貯金箱を通して時代の変遷・世界の風俗を知り、当時の人々に思いを馳せる…。（パンフレットより）

なるほど、地域や時代、モチーフ毎に分類された展示を見ていると確かに時代背景や人々の想いが伝わってきます。

オランダは木靴、スイスなら時計とお国柄が現れています。

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日本の名城シリーズも素敵です。

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阪神の優勝直後だったので阪神コーナーがありました。トラはネコ科だしね。

◆招きねこ百変化

2万点以上あるコレクションの中から猫や招き猫を集めた特設コーナーが設けられていました。圧巻の迫力とかわいさです。

解説を見ていくと、右手は金運を招くということで商売繁盛、左手は人を招くということでご縁や集客で招福開運とのこと。

三毛猫の他に黒や金、赤なんかが定番ですが、ピンクは恋愛運、水色は健康運…と意味付けがあるようで、つまりなんでもありみたいw

それぞれ持ちものにも個性があり、商売繁盛なら定番の小判や大福帳に米俵、招福なら打ち出の小槌、恋願ならハートと様々です。

遠くの運も引き寄せられるよう耳より上に手を挙げているものは「手長猫」と言うそうです。

金色もいい！

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愛か金か、はたまたドルか。ドルキャットは招く手の向きにも注目です。

◆まるでアイデア大会

ここからは変わり種の招き猫をご紹介。

同じく縁起が良いと言われる福助と一緒になったものや、首元の前かけがめでたい鯛だったり、ありがたいアイテム全部のせな欲張りなものまで。

表情も様々で、ネコ本来のジッとした眼差しのものから、ヒゲもまつ毛もくりんと上を向いたキラキラな子、口を少し開いて福を呼んでいるかのような子もいて可愛さが止まりません‼

作られた時代を反映したものでは、小泉元首相や東国原元知事（もう猫関係ないw）

票を呼び込みたい候補者にオススメなのはヒョウ（票）招きなどなど。

貯金箱工作のアイデアに煮詰まった時にはここに来れば発想の豊かさに刺激をうけ受けられること請け合いです。

次回の展覧会も気になってしまいますね。

展示スケジュール→　https://www.amashin.co.jp/sekai/p6.htm

それそれの表情の違いも味わいがあります。

首にタイ

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福マシマシの全部乗せ

◆動く！飛ぶ！光る！貯金箱たち

招き猫だけをとってもこの豊富なバリエーションですが、ここは貯金箱博物館、他にも楽しい貯金箱が目白押しです。

からくり貯金箱のコーナーでは、コインを渡すと役人が頷くというギミックも風刺も効いたものから、コインが月へ向かってシュッと飛んで行くものまであります。博物館のHPに動画が上がっていますが、タイミングが合えば係の方が実際に動かしてくれることもあります。

動画はコチラ

その他、コインが何秒間も回りながら落ちるものや、ゴジラやウルトラマンといった人気キャラクターが動いたり光ったりするものがあり、仕掛けのアイデアに魅了されます。

貯金箱工作をする前にここに来ればワクワクして製作のモチベーションが上がりそうですね。

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袖の下を渡すとうむうむと頷きます。

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◆貯金箱の中に見えるものは

貯金箱といえば豚のイメージがありますが、ヨーロッパでは豚が多産なことから「財産の象徴」と見る国が多くこれが転じたという説や、聖アントニウスという聖人が貧い人々に豚を買い与えるために村人にお金を募って豚を購入したという逸話などがもととなっている（※諸説あり）ようで貯金箱のうんちくがどんどん増えていきます。物が不足した戦時中には貯金箱も紙製になったりモチーフが兵隊や国旗となっており、デザインや素材に注目すると当時の政治状況や流行、製造技術の変遷などがうかがえ歴史資料としても見応えがありました。懐かしのキャラクターもたくさん出てきてエモさもある展示です。

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